Midnight Line 深夜にだけ姿を見せる青い列車 行き先は毎晩変わり 理由は夜に吸い込まれて消えます 停止位置は一定ではなく 昨日の駅が今日もあるとは限りません 発車時刻は23:50ですが 気づかないうちに前後します 走行中の速度は記録されず 走行音が遅れて届く夜があります 窓の外の景色は順番を守らず 順序のない光が流れます 乗るたびに終着が書き換わり 夜が終わるまで戻れません
Midnight Line は、毎晩ひっそりと始発駅を離れます。 目的地は決められておらず、車内にはアナウンスもありません。 暗い線路を滑るように進みながら、夜の温度だけを運びます。 深夜の静寂を乱さないよう、照明は最低限に落とされています。 この列車に必要なのは、急ぐ理由でも、明確な行き先でもありません。 ただ静かに、夜の時間を渡るためだけに存在しています。